睡眠連載第4弾の今回は睡眠関連運動障害のひとつ、

睡眠時ブラキシズムについてお伝えします。

 

睡眠時ブラキシズムとは睡眠関連運動異常症に分類され「過度の覚醒活動に関連する睡眠中のグラインティング、またはクレンチングを特徴とする口腔異常機能」と定義されています。

 

定義づけるとなんだかむずかしそうですね(゜ε゜;)

 

ようは睡眠中の歯ぎしりやかみしめです。

 

発生においては浅いノンレム睡眠時に多く発生率は通常加齢とともに減少する傾向があり、小児だと10%~20%、成人5%~8%、高齢者2%~3%といわれております。

 

小児に多いですがそれには理由があります。小児は成長するにつれ「吸う」という動きから「噛む」という動きをするようになります。そうなってくると下顎と頭蓋骨はいつも安定していられる位置をみつける必要があります。そこで本来あるべき場所を探す行動として歯ぎしりをするとされています。

さらに成長していくと今度は顎が大きくなるにつれて乳歯の隙間が開いていきます。こういったかみ合わせのバランスを調整するため、顎や筋肉の発達を促し鍛えるためともいわれています。

ですので小児の場合は成長に即した正常な反応ですのであまり心配しなくても大丈夫です

ただ、大人が歯の状態などをしっかりチェックしてあげてくださいね。

 

 

問題なのは大人の歯ぎしり、かみしめ。

歯ぎしりってあえてやりたくはないですが意識してやろうとするとけっこうチカラいりますよね。

つまり睡眠時の歯ぎしりやかみしめは想像以上のチカラでおこなわれているのがわかります。

これだけのチカラを入れ続けていれば肩こり、首こり、頭痛といった症状を引き起こす可能性があります。

基本的に人は上と下の歯が接触するのは食事の時くらいなのです。1日にしても数分が普通です。

 

ですので普段から歯が接触している自覚がある人はかみしめぐせ、咬筋(頬に手を当て噛み締めた時に動く筋肉)が緊張してしまっているので要注意です。

 

 

気になる方は下記をチェックしてみてください。

1、睡眠時の歯ぎしり、かみしめを自覚している。又は一緒に寝ている人に指摘されている

2、歯に異常な磨耗、ひび、欠けがみられる

3、起床時に咀嚼筋(噛む時の筋肉)の不快感、疲労感、痛みやひっかかりを感じる

4、強くかみしめをおこなった際、咬筋の肥大が認められる

5、別の睡眠関連疾患、医学的あるいは神経学的障害、薬物の使用または物質使用による障

害などでは説明できない顎筋の活動がある

 

上記の項目に1つでもあてはまっていたらまずは症状改善のために歯科や口腔外科に受診されることをおすすめします。

 

ちなみに睡眠時ブラキシズムに起因する顎や顔周辺の筋痛は起床後に生ずる一過性の筋痛といわれており昼夜を問わず慢性筋痛がある場合は睡眠時ブラキシズムが原因ではないことが多いです。

 

さて、このブラキシズムの原因、むかしは咬合異常が引き起こしそれによる筋痛がさらなる筋緊張を誘発するとされていましたが現在では否定されており、最近の研究では睡眠中の大脳上位中枢の興奮に由来するもので中枢性に引き起こされるものと明らかになっております。

具体的にはストレスや性格、遺伝、服薬、飲酒、喫煙、特定の疾患(脳性麻痺、睡眠呼吸障害)などが原因とされ多因性に富んでます。

 

やっぱりストレス。。。。virus_zutsuu

 

現代社会においてストレスフリーになれることは難しいですよね。とくに新年度になり生活習慣が変わった方はなおさらかも。

ストレスによる起因 → 歯ぎしり、かみしめ → 睡眠の質が低下し不調になる → 不調により生活のストレスが増加 → さらに歯ぎしり、かみしめ → さらに睡眠の質低下

→ ストレス増加

とこのように悪循環に陥ってしまいます。

 

完治するためには根本原因となるストレスなどを減らす、なくすことですが対処療法としてはスプリント療法、薬物療法、フィードバック療法というのがあります。

 

スプリント療法はいわゆるマウスピースによる保護です。短期的には有効な手段ですが長期に渡り使用していると元に戻ってしまうこともあります。ただ、睡眠時の額関節の負担をを軽減する意味では十分に効果を得られると考えられます。

 

薬物療法は千差万別ではありますが依存症や副作用などの問題もあり長期試用には問題があるとされています。

 

フィードバック療法はブラキシズム時に音刺激などを与え抑制させる方法で効果もでていますが装置の煩雑さなどの問題で実用化に至っていないそうです。

 

日頃、自分で出来る症状緩和策としては

側頭部や頬、耳の下を両手で挟みグルグルと刺激して咀嚼筋を緩め顔の筋肉をリラックスさせる。

また、顔のツボとして

四白(瞳から下がったの頬骨の際)

頬車(噛み締めた時に頬の中で動く筋肉の場所)

を刺激しておくのがオススメです。

 

上記の対処療法などを活用し少しでも快眠を手に入れて根本原因を少しずつ解いていき心と体がリフレッシュできるよう、良質な睡眠をめざしましょう!